見えない択

基本的には相手の「安定択」に勝てる択を選択します

 

例えば初手メガバシャカビ対面できたらノータイムマンダ読みめざ氷押します

 

膝押して裏でケアできるような選出してないの?って言われそうですがした上でです。

 

もちろん格下相手の場合は受けが成立していない可能性も踏まえて膝押します

 

主に格上相手の場合です

 

理由は強い方はその流れまで読んだ上で勝てる試合運びをできる選出をするはずです

であればそこでこちらの安定択、例えば

マンダ投げバシャ膝

サンダー投げ

みたいな流れは想定しきってるはずなので、それに乗れば立ち回り勝負になります。

立ち回り勝負では最終的な勝敗の確率は立ち回りの美味さの比に収束すると考えると、格上相手には収束する確率で50%以上の勝率にはならないはずです。

であれば1回の隙を突いて勝率を100%に近づける「可能性」が出てきます。

 

すなわち相手を信用しきった上での行動です。

 

しかし、最近、特にUSUMでは相手を信用すると負ける印象があります。

 

例えばコケコゲコ対面めざ氷押したらミズZ押される等です(襷ゲコがほぼ認知されていない時期で、かつ裏にコケコを起点にするポケモンがいるわけでもなく)

 

格上や2000付近の相手でもこんな行動を取ることがかなり増えました。

 

先ほど申した通り、僕の行動基準は相手の「安定択」に勝てる行動です。

 

この場合こちらのコケコの「安定択」は電気技でゲコを落とすことです

 

相手のミズZはこちらの安定択に負ける行動です。

 

相手がミズZを押した理由として2つ考えられます

 

1つは裏ではコケコの電気が受からないから

 

2つ目は電気技を押さない読み、すなわちより高度な相手の信用です。

 

一般的には相手の行動はただのヤンキー願望プレイです。

 

が、こちらの行動も言ってしまえば相手がこういう行動を取ってくれるだろうという願望に基づいています

 

言ってしまえば「信用」という言葉で正当化しようとしているだけの願望プレイです。

 

ある意味本質では変わりません。

 

また、例えば相手が几帳面な方で全ての行動データを記録した上で、仮にコケコが電気技を押す確率が50%を切っていることが定量的に示された場合、相手の行動は安定択とは言えずとも「勝てる択」を選んだだけと言えます。

 

なんでこんなことが起こるのかなーと考えると、やはりZの登場で3匹の選出では受けを成立させることが難しくなったのかなーというおころに行き着きます。

 

となると、安定択の価値は従来のよりも薄くなり、見えない択での役割破壊の重要性が一層高まっていると言えるでしょう。

 

見えない択とは相手に考慮されることがない択、

先の場合では

10まん 〜%

ボルチェン 〜%

めざ氷 〜%

といったように、考慮された段階で択は大きく確率に依存します。

 

しかし、見えない択の場合は考慮される確率は0%

 

かつこのとき通常であれば相手のポケに倒される場合は突っ張ってくる確率が50%以上、すなわち安定択となると考えます。

 

であればこちらの択が通る確率も100%に近くなる、すなわち最安定択のできあがりです。

 

これが今特に見えない択が大事である理由と考えます。

 

見えない択を持つポケモン=地雷と考えるとき、一般にパワーを落としがちですが、取れるアドを期待値ベースで考えてより大きい期待値が得られれば十分「パワーがある」と言えるでしょう。

 

パワーがあるポケモンとは、様々な安定択を持ち、複数の選択肢の中で期待値の大きい選択肢が存在する確率が高いポケモンであると考えています。

 

ですが、取れる選択肢は一つだけである以上、期待値の平均は大事ではありません。

 

期待値の最大値のみです。

 

であれば地雷でも何でも期待値がより大きいポケモンがその環境でより活躍できると言えるでしょう。

 

そしてそれが最も高い概念が見えない択による役割破壊が見えない択であると言えます。